「昨日のは見た目で座敷わらしだってわかったからなぁ。今回の怪異は……なんだ?」
頭をかいて怪異をジッと見つめる銀太。
「わかんない。美術室の幽霊さんとか?」
「じゃ。それでやってみるか」
ふたりが頷きあい、同時に「美術室の幽霊さん!」と、声をあわせる。
ざっざっざっ。
「全然反応してないよ!」
僕は思わず叫んでいた。
ふたりにもどうにもならない恐怖で涙が滲んできてしまう。
絵はどんどん描き足されていき、完成はもう間近という様子だ。
これが完成したらどうなるんだろう?
石田彩花先輩の幽霊は成仏してくれるんだろうか?
それとも……。
先のわからない恐怖に絶叫しそうになったとき、自分が怪異の名前を知っていることに気がついた。
「な、名前!!」
「え、なに?」
頭をかいて怪異をジッと見つめる銀太。
「わかんない。美術室の幽霊さんとか?」
「じゃ。それでやってみるか」
ふたりが頷きあい、同時に「美術室の幽霊さん!」と、声をあわせる。
ざっざっざっ。
「全然反応してないよ!」
僕は思わず叫んでいた。
ふたりにもどうにもならない恐怖で涙が滲んできてしまう。
絵はどんどん描き足されていき、完成はもう間近という様子だ。
これが完成したらどうなるんだろう?
石田彩花先輩の幽霊は成仏してくれるんだろうか?
それとも……。
先のわからない恐怖に絶叫しそうになったとき、自分が怪異の名前を知っていることに気がついた。
「な、名前!!」
「え、なに?」



