その後、少し落ち着いてから調べてみると、双子が言っていたとおり大昔あそこにはお屋敷が立っていたことがわかった。


それもこの辺りでは一番大きなお屋敷だったようで、その建物は戦争と同時に無くなってしまっていることもわかった。


双子が言っていたことが本当であることはわかった。


じゃあどうしてそんな歴史を知っていたんだ?


調べてきたとはとても思えない。


そのタイミングで都合よく座敷わらしに出くわすとも思えない。


「座敷わらしを見ただけで、歴史がわかったんだ」


もう、そうとしか考えられなかった。


座敷わらしは古い建物にいる妖怪だから、昔古い屋敷があったんだろうという憶測は誰にでもできる。


だからきっとあの双子も同じような憶測をしたに違いない。


それが偶然あたっていただけ。