ふたりのことを思ってしたことが、裏目に出てしまうなんて!
テケテケは今もこちらを睨みつけていて、怒りで体が小刻みに震えている。
こんな状況をふたりの力を借りずにどうやって乗り切ればいいんだ!
テケテケの標的は完全に僕になっているのは、きっとこの中で唯一の人間だからだろう。
金子と銀太は元々キツネの妖怪だし、一応仲間として認識しているのかもしれない。
「許さない……!」
グワッと大きく広げられた口の奥から鋭利な牙が光ってみえた。
それはついさっき僕の足に噛み付いて血に濡れている。
ぬらぬらと光る刃に噛みつかれそうになったそのときだった。
ビュンッ! と、耳元で風を切る音がした。
同時に三本の包丁がテケテケに向かって飛んでいく。
テケテケが怯んだすきに美術部の先輩と座敷わらしがテケテケの背後に回り込み、抑え込む。
「貴様ら、なんのつもりだ!?」
「私達の存在を認めて、ひょうたんの中で願いを叶えさせてくれた」
テケテケの怒りの質問に冷静に答えたのは美術部の先輩だった。
テケテケは今もこちらを睨みつけていて、怒りで体が小刻みに震えている。
こんな状況をふたりの力を借りずにどうやって乗り切ればいいんだ!
テケテケの標的は完全に僕になっているのは、きっとこの中で唯一の人間だからだろう。
金子と銀太は元々キツネの妖怪だし、一応仲間として認識しているのかもしれない。
「許さない……!」
グワッと大きく広げられた口の奥から鋭利な牙が光ってみえた。
それはついさっき僕の足に噛み付いて血に濡れている。
ぬらぬらと光る刃に噛みつかれそうになったそのときだった。
ビュンッ! と、耳元で風を切る音がした。
同時に三本の包丁がテケテケに向かって飛んでいく。
テケテケが怯んだすきに美術部の先輩と座敷わらしがテケテケの背後に回り込み、抑え込む。
「貴様ら、なんのつもりだ!?」
「私達の存在を認めて、ひょうたんの中で願いを叶えさせてくれた」
テケテケの怒りの質問に冷静に答えたのは美術部の先輩だった。



