あやかし学校

思わず声が大きくなった。


テケテケはまだ抵抗を続けていて、銀太の汗は滴り落ちるまでになっている。


「ごめんね。まさか、ここまでの怪異がいるとは思ってなくて」


金子が弱々しい声で答える。


金子もまた、銀太と同じように体力を消耗し続けているんだ。


それじゃどうすれば……!


頭を抱えそうになったとき、ふと思い出すことがあった。


僕は一体何をしてるんだ?


ふたりが凶悪な妖怪だとわかったとき、もうふたりの力は借りないと誓ったはずだ。


それなのに……!


金子も銀太も青ざめていて、ひょうたんが吸い込む力を弱めているのがわかった。


このままではふたりは死んでしまうかもしれない!


「ふたりを死なせはしない!!」


僕は力の限り叫ぶとめいいっぱい腕を伸ばした。


ひょうたんに指先が当たり、銀太がハッとした表情になる。