「もういい。早く終わらせないと西村の出血がひどい」
銀太がひょうたんをテケテケに向ける。
「テケテケさん!」
ふたりが同時に叫んだ。
途端に周りの空気までがひょうたんに吸い込まれていく。
しかしテケテケはその場にしがみついて離れようとしない。
「そんなものの中に入ってたまるか!」
叫び声をあげて必死に抵抗するテケテケにふたりは顔を見合わせた。
今までこんなことは一度もなかった。
どんな怪異でも名前を呼べば必ずあのひょうたんの中に入っていたのに。
「くそっ」
銀太が舌打ちをして、その額から汗が吹き出す。
「だ、大丈夫か?」
銀太がこれほどつらそうな顔をしているのも見たことがなかった。
なにかが変だ。
隣にいる金子は青ざめて、ふらついている。
銀太がひょうたんをテケテケに向ける。
「テケテケさん!」
ふたりが同時に叫んだ。
途端に周りの空気までがひょうたんに吸い込まれていく。
しかしテケテケはその場にしがみついて離れようとしない。
「そんなものの中に入ってたまるか!」
叫び声をあげて必死に抵抗するテケテケにふたりは顔を見合わせた。
今までこんなことは一度もなかった。
どんな怪異でも名前を呼べば必ずあのひょうたんの中に入っていたのに。
「くそっ」
銀太が舌打ちをして、その額から汗が吹き出す。
「だ、大丈夫か?」
銀太がこれほどつらそうな顔をしているのも見たことがなかった。
なにかが変だ。
隣にいる金子は青ざめて、ふらついている。



