「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました

「あのときの、あのクソガキかっ!」
「やっぱり。あのときのクソッたれのガキね」

 思わず、本性をあらわしてしまった。

 ああ、最低。

 やっぱり、あのときのクソッたれのガキだったのね。

 何度か抱いたあの違和感は、潜在意識にあのときの記憶が残っていたのかもしれない。そして、面影も残っている。よくよく見ると、そんな気がする。