「ロラン、いいのです。将軍閣下の仰る通りだと思います。ですが、わたしにはどこにも行くところがありません。行き先が決まるまで置いていただかないと」
「ふんっ!大嫌いな女の顔など見たくないからさっさと放り出してやりたいがな。まあいいだろう。おれが慈悲深いことに感謝するんだな。ここで、侍女の真似事でもやっていろ」
「将軍閣下っ、いい加減にしてください」