翌日から、将軍のわたしに対する態度がかわった。これまでとは、真逆の態度になったのである。

 戸惑いを覚えずにはいられない。

 調理は、宿舎の厨房ではなく屋敷の台所で行うようになった。しかも将軍と二人で、である。

 ロランが言っていたように、彼はこれまで自分で作っていたらしくてすごく手際がいい。しかも、食材じたいのことやレシピの知識も豊富である。

 食事を作り終えると、当然それを食べる。

 食堂の長テーブルで向かい合わせになって食事をするけれど、彼は終始機嫌よく話をしている。