何度も何度も、角度を変えて、私に縋り付く男は何なのか、その理由は、まあ....当初の通り【落とし前】
いやね、あれよ?
女の子が初体験した相手に、縋り付いて責任取ってよね!とかじゃん普通。・・・普通はね!
「ッアっっん、やめて....」
次第に下がっていく厭らしい手が、私の気持ち良い所を触ると、中へと滑り込んできた。
蕩けて、心酔して....
「無理。俺はな、一週間もお預けくらってんだよ!」
生理期間の終わり掛けに逃亡したので、性欲が我慢の限界に達していらっしゃったらしい獣は、お目当てのメスを食べたくて仕方がないのです。
屋敷に軟禁されてから、毎日の様に抱かれていたのをすっかりうっかり忘れてた。
童貞を奪ったら、目覚めちゃったってやつ?
ヤリマンが内なる獣を解き放っちゃった。って話なのだ。
「ごめんなさいごめんなさいっ、もう無理!許して....壊れちゃ....っっぁぁああ‼︎‼︎」
うん。忘れてたよ。今実家だと言うことを。
ーーーー「孫の顔はいつ見られるのかの〜。」
激しいエッチの後、恥ずかしさの余り、赤面しながら詠斗と共に居間へと向かうと、お爺ちゃんが黄昏ながらボヤいた。
お母さんは、詠斗のイケメンっぷりに魅入って鼻の穴を広げて興奮してるし、お父さんと言えば、何とも気不味そうな雰囲気で、胡座を掻くが、視線を合わせようとはしてくれなかった。



