「花ちゃんさ〜。これから先、俺以上のビジュアル、年収、お家柄は現れませんよ。いつまでもお預けされると、俺....花ちゃんの実家に乗り込んで、ご両親に勝手に話付けて、花ちゃんの知らぬ間に婚姻届提出しちゃいますからね?」


 いったい何千回と君を口説いたのだろうか。

 君との愛を守る為に、仕事も頑張った。だけどその頑張りには、君が居てくれたから、ここまでやって来れたのだ。

 俺が君の旦那となる準備を着々と進めてきた。

 もしも花ちゃんが、俺以外の男と結婚してしまったら、俺は君の旦那を精神的に追い込んで....いやいや、裏で手引きして不倫でもさせて、花ちゃんがその旦那を捨てて、俺のもとに....来るように仕向けて....。

 いや、それは嫌だ。他の男を好きにならないでくれ。


 一生愛してあげるから、花ちゃんの人生を俺に預けてください。

 


「はいはい。もう勝手にしなさいよ。」

「はい。勝手にさせて、頂きます....?」



(....え、いいの⁉︎)




✳︎いいえ。妻命ですけど?✳︎