差し出されたネックレスを受け取り顔を上げる。 「何かあったら連絡してくれ、迎えに行く」 「あ、ありがとうございますっ……」 照れくさくて何度も頷く私に、小さく笑った彼は通り過ぎていく。 これから私がどこに行くのか察知したのだろう。 ここまで心配してくれるとは思っておらず、彼の優しさにじんわりと胸が熱くなる。 (駆さんからのネックレス、お守り代わりに身に着けておこう) ヒールを履き、家を出る。 一瞬扉が閉まる前に後ろを振り返ったけれど、既に駆さんは部屋の奥へと歩いてしまっていた。