間宮くんは私を見てにっこりと笑う。




余計なことは言うなって顔してる…。




「ってことで、お兄さん達死んでもらうよ。」





間宮くんがそう言うと、どこから現れたのかまたイカついお兄さんが出てきた。





いや、怖っ。刺繍してるからめっちゃ怖いのよ。




それでそのつり上がった目でしょ?!怖いわ。いかにもそっちの人だって丸わかりじゃないか。





もうヤダ、私を平和な世界に帰して…。





「姐さんはこっちに。」





声のした方を見ると、黒塗りの車を指さすお兄さんがいた。





え、この人信じろって?知らない人に話しかけられてついて行く人なんていないよ。



「早く!」




「嫌よ!こっち来んな!」





思いっきり突き飛ばして抵抗する。




朝から喧嘩とかしたくないけど…家族や友人、自分の身を守るためなら、やるしかない。







「この女、なんなんだよ!」






「そっちがなんなのよ!あんた達が絡んでこなかったら今頃私は平和に過ごせてたの!!」





「あ''???」





絡んできた奴らとギャーギャー騒いでいると、背後から恐ろしい気配がした。






やばっと思ったと同時に、背中に強い衝撃がして、目の前が真っ暗になった。