好きよりも、キスをして



「(私、真剣に言ったんだけどな……)」



真面目に言い過ぎて、空振りしてる?だとしたら、かなり恥ずかしい……。

不安に思っていると「澤田が真剣に言ってくれたのは分かってる」と、静之くん。良かった、と胸を撫で下ろす。同時に「茶化さないで」と、恨み言を呟いた。



「わりーわりー。まあ、でもさ。本当に気にすんな。

俺、送り直さねー事にしたんだ。あの告白メール」

「え……な、なんで?」

「なんでって――――冷静に考えて、無理だから」

「む、無理?」



何が?何に?

すると静之くんは、サンドウィッチをお皿に置いて、あてもない顔つきで私を見た。