「私は、別に……。こっちこそ、勝手に読んで、ごめん」
「へ?なんでだよ」
謝った私に、静之くんはプハッと笑う。
「自分のスマホに届いたメールなら、自分宛だって思って開くだろ。澤田は何も悪くねーよ」
「静之くん……」
「むしろ、変な事に巻き込んで悪かったな」
眉を下げて、申し訳なさそうに笑う静之くん。その笑顔を見ると、どうしても放っておけなくて……
「私、誰にも言わないよ」と、勝手に約束をする。
「メールは消去するし、メールの中身も忘れる。静之くんが誰を好きとかも、詮索しない……。絶対に」
「澤田、お前……」
驚いた顔をした静之くん。何かに感心したように「へぇ」と感嘆の声を漏らした。
「お前、そんなにスラスラ喋れるんだな」
「……」
「ちょっと感心したわ」と笑う静之くん。真剣に話をする私には目もくれず、二個目のサンドウィッチに手を伸ばした。



