「毎晩ワケ分かんねー所に来て、どうすっかなーって考えてた。そしたら、昨日は誰かが来る気配がして。それで気づいたら、お前がいたってワケ」
「(へぇ、そうなんだ)」
静之くんの説明には、不自然な点はない。私と同じ境遇なら、初心者同士むしろ心強い。
だけど――
初めて夢の中に来たにも関わらず、静之くんの、あの落ち着きよう。私に梅ジュースを出してくれた、あの瞬間――
静之くんは、どんな気持ちで、私を迎えてくれたんだろう。
「(静之くんも不安だったろうな……。それなのに私、静之くんを誘拐犯だと思って悲鳴をあげちゃって……。申し訳なかったな)」
私が反省していた、その時だった。
「澤田には、悪いと思ってる」
静之くんが、サンドウィッチを口にしながら、ポツリと漏らした。
「私に……?な、なんで?」
「メール。送り先を間違えた事」
静之くんは一切照れずに、告白メールの事を話した。文面を思い出して、逆に私が照れてしまう……。



