「(見えるかな?遠すぎて見えないかも。でも、やってみよう……っ)」 手を必死に動かして、何度も何度も、ある言葉を伝えた。 緋色は、家で家族と会話をする時は手話らしい。よって手話をコンプリートしている。だから、私の手話が合っていれば、きっとすぐに理解してくれるはずだ。 「(伝われ~……っ)」 何度か繰り返した、その時。 緋色が驚いた顔をしたかと思えば、顔を赤くして、その場にしゃがみ込んだ。 「(え、緋色!?)」 どこか悪いの?と心配したけど、すぐにメールが入ってくる。緋色だ。