――私は、静之くんには、あんな顔をしてほしくない。困った時は困った顔をして、面白い時にはさっきみたいに歯が見えるくらいに笑って……。ありのままの静之くんを見せてほしい
――静之くん。私は、あなたの事を……もっと知りたい、です
――期限は決めたくない。いつまでの関係とか、あと何日で終わるとか。そんなのは、私は嫌だ。
――私が嫌になったその時は、静之くんは迷わず私に別れを告げて。私は、それに従うから
――静之くん、私はね。静之くんが弱さを見せたっていいと思う。ずっとニコニコできる強い人って、きっと世の中に存在しない。皆、自分の弱さと一生懸命向き合いながら生きてるんだよ。
――だから静之くんも、仮面の下で孤独に戦わないで。辛い時は、私を頼って。だって私、静之くんの彼女だもん。
――力になりたい。支えにだって、何だってなりたい。静之くんが笑ったら、私も笑顔になれるから
だから笑って。ね、緋色?
「っ!」
気づくと、俺の足は動いていた。



