「ここ……」

チャペル……?

永遠くんは中に入って、ようやく私を下ろしてくれた。

まだ状況が飲み込めない私の肩にそっと手を置いて、口を開いた永遠くん。

「無理だから」

「え?」

「あいつとペアになるとか、絶対に許さない」

永遠くんは、私に早く他の人とペアになってほしいんじゃなかったの……?

「どうして……?」

「お前が他の男と恋愛する姿なんか見たくないから」

永遠くんは答えを返してくれたけど、それでも理由がわからなかった。

「お前の隣は……俺がいい」

だけど、真剣な表情で私を見つめる永遠くんのその言葉に、ようやく意味を理解した。