本当にどうしたんだろう、永遠くん……。

中庭に来て、そっとベンチに座る。

その時、離れた場所で楽しそうに話しているペアの人たちが見えた。

ふたりとも笑顔で見つめ合っていて、幸せなオーラが滲み出ている。

「いいな……」

素直な気持ちが、無意識に口からこぼれた。

あのふたりはきっと、この学園で本当の運命の人に出会えたんだ。

私もいつか……あんなふうになりたいな……。

金の夫婦の卵に選ばれなくてもいい。世界一の結婚じゃなくても……私はただ、運命の人に出会いたい。