愛はそっと、俺の手を握り返してきた。
「永遠くんの手……大きくて、安心する」
その発言に、心臓が強く締め付けられるような衝撃が走った。
愛とパートナーになって、最初はどうなるかと思ったけど、振り返れば毎日が楽しかった。
嫌いな女と一緒にいるはずなのに、愛の隣はいつだって安心できて、今ではそばにいないと落ち着かなくなった。
今までずっと目を逸らしてきた感情に、今ようやく向き合うことができた気がする。
……もうわかった、全部認める。
俺は——愛のことが好きになってるって。
「なあ」
「どうしたの?」
可愛くてしかたない。
ずっと隣にいてほしい。
愛の隣にいたい。
俺と、正式に……。
「パートナーに……」
「え?」
「……なってくれるやつ、見つかったのか」
今まで散々女が嫌いなんて言って愛のことを避けてきた手前、すぐに素直になることができなかった。
意気地なしにも程がある。
「ううん、まだだよ」


