「……ごめんなさい……せっかくだから、永遠くんにも楽しんでほしくて……」

こいつ、また俺に気を使ったのか……?

「永遠くんは、何も知らずにこの学園に入ったでしょう?毎日大変だと思うし、少しでも楽しい思い出作ってほしいなって……」

ぽつぽつと話す愛の姿に、また言い表せない感覚に襲われた。

本当に……俺のことばっかり。

「お前って、いつも自分のことは後回しだよな」

「え?」

「自分のこともっと大事にしろよ」

「わ、私、結構自分勝手だよ!」

どこがだよ……。

愛が自分勝手な言動をしたことなんて、たったの一度もない。