「わ、わわ、私先に出るから、と、永遠くんはここで休んでて……!!」

「あ……おい!」

永遠くんにこれ以上迷惑はかけられないと思って、私はひとりで走り出した。

で、出口どこ……!

必死に探したけど、まだ中盤なようで出口らしきものは見つからない。

仕方ない、もっと進むしか……。

「うらめしやぁ〜!」

「ひいいいっ……!こ、来ないで……!!」

お、おばけだらけ……!

もう無理……誰か、助けてっ……。

「見つけた……」

「きゃあああ……!!」

「落ち着け、俺だから」

え……?

「と、永遠くん……!?」

握られた手が永遠くんのものだとわかって、顔をあげた。