私は、とんでもないことを思い出した。

「お前、おばけ無理なの?」

「う、うううん……!」

私……この世で一番、おばけが苦手なんだったっ……。

永遠くんの休憩場所を探すのに必死で、完全に忘れてた……。

「うううんって……どっちだよ」

「へ、へへへ、平気だよ……!ぜ、ぜぜ、全然……!!」

平常心、平常心……今は永遠くんの一大事なんだから、私が怖がってる場合じゃない……!

「人間ができる動きとは思えないくらい震えてるけど」

大丈夫と自分に言い聞かせたけど、やっぱり無理なものは無理だった。

このままいたら……泣き喚いちゃうかもしれない……。