「せっかくだから、行きたいところ回ればいいだろ。お前、楽しみだったみたいだし」
き、気づかれてたの……!?
「ありがとう……!」
永遠くん、きっと遊園地とか苦手そうなのに……優しいな。
「ほら、行くぞ」
私の手をつないだまま、歩き出した永遠くん。
こうして、私たちのデート遠足が始まった。
永遠くんは私が乗ってみたいアトラクション全部に付き合ってくれて、ひとつずつ回っていった。
「はぁ……楽しかった……」
お昼ご飯を食べてショーを見た後、私は感動を噛み締めるように目を瞑った。
演出もダンスも、全部素敵だったなぁ……って、ハッ!


