「今日……起きたらいなかっただろ」
ついでに気になっていたことを聞くと、愛は視線を下げた。
「あ……それは……朝起きて私がいたら、永遠くんの1日の始まりが台無しになっちゃうかもって……」
何それ……。
どんだけお人好しなんだよ……。
確かに、他の女子なら嫌だったかもしれないけど、こいつなら平気だ。
よく見ると、愛の目の下には隈ができていた。
ぼうっとしてるように見えたのは、寝不足のせいか。
「……来い」
まだ歓迎会が終わるまでは時間があるはずだ。
愛をそっと引き寄せて、自分の肩に寄りかかるような体勢にさせた。
「え……永遠くん!?」
「寝ろ」