【完】溺愛×運命論


え……?

隣から聞こえた声に、驚いて視線を移した。

私の視界に映ったのは……綺麗な顔をした男の子。

汐くんといい、この学園は美形の男の子が多いのかな?

というか、彼は誰なんだろう……?

なぜか汐くんの席に座って、私を見ていた彼。

「水月さんだよね? 俺二番目に登校してきたんだけど、人が寝てたからびっくりしちゃった」

あ、そっか……あんな早い時間に登校してきて教室で寝てるなんて、変に思われて当然だよね。

もしかしたら、心配してくれたのかもしれない。

彼は見るからに優しそうで、紳士的なオーラを全身に纏っていた。

「驚かせてごめんなさい、ちょっと寝不足で……」