この女のさらに!…な、惨いその先❹
「どうした⁈私を刺し殺せば、兄貴が助かるんだぞ!ツグミもだ!…でなかきゃ、お前と愛し終わった後、その足で桜木正樹を殺りに行く。はあ、はあ…、互いイッたら時間切れだ。ケン、早く私を傷つけろって‼」
「はあ、はあ…。わーー‼」
ケンは右手を何度も振りかざしたが、ついに大声を上げて、握っていたアイスピックを後方遠くへ投げ捨ててしまった。
その瞬間、藤森と板垣は大きく肩で息を抜き、額の汗をぬぐっていた。
しかし、すかさず氷子は更に次の指示を出しだ。
「藤森ー、ケンの背中、スマホでカシャしてここに持ってこい!」
「ちっ…」
”今度はなんなんだよ…⁉もう、さっさとイッて切り上げてくれって!”
ここに及んで、藤森はふてくされモードに入った…。
***
”カシャ!”
「どうぞ…、見えますか?」
「おお…、よく撮れてる。ケン、ほら、きれいだわ、はあ、はあ…、アンタの血…。ああーー、イキそうだわ…」
「オレも!…ううっ」
かくして、二人は”無事(?)、果てた…。
***
ようやく、驚愕かつ壮絶なメイクラブは終焉に至った。
下半身が離れ、ぐったりと横向きになって床にへたり込んだケンは、足枷を外され、荒い息を少しずつ整えながらも朦朧を催していた。
その彼の背中から滲み滴る血を、素っ裸の氷子は、後ろから抱きついて舌で舐めている‥・。
藤森と板垣は共に視線をそらし、もう卒倒寸前でウンザリと言った表情だ。
「ケン坊、よく頑張ったわね。だけど、もう一仕事よ。あなたが自分で選んだんから仕方ないわ…。さあ、服を着なさい」
氷子はそう言って立ち上がると、脱ぎ捨てた服をテキパキと纏った。
「藤森、板垣…、桜木をロープでぐるぐる巻きにして。目と口はタオルをね。準備出来次第、桜木家に向かうのよ」
二人はアイコンタクトを交わし、作業に取り掛かった。
ものの2分で桜木ケンは身動き一つできない状態に、ロープでがんじがらめに縛られた。
それは人間という名の荷物となっていた…。
***
「よし、出発ね。私は道具類運ぶから、ケンは二人で車に詰め込んで」
「了解…」
さすがに二人は、ようやく”終わり”が見えてきて、さすがに足取りは軽やかだった。
一方の桜木ケンも、言わば一線を超越し、出血や傷…、心の疵も含め、一時的にマヒ状態となっていたようで…。
彼は無言で無抵抗のまま荷物としての自分に身を任せている…。
”フフ…、今頃、ツグミは桜木正樹と一緒に連絡の取れないケンを、さぞ心配してることだろうね。もしかしたら、警察に連絡したかも。まあ、どっちでもいいわ。桜木んちに着いたら、即突入してこの登山ナイフですべて決着させる。ツグミとも今夜でケリが着くわ…”
郡氷子は最後のステージを前にし、肩の力などは皆無…、なんら特段の感情を持ち合わせていなかった。
まさに普段着での出立であった…。
「どうした⁈私を刺し殺せば、兄貴が助かるんだぞ!ツグミもだ!…でなかきゃ、お前と愛し終わった後、その足で桜木正樹を殺りに行く。はあ、はあ…、互いイッたら時間切れだ。ケン、早く私を傷つけろって‼」
「はあ、はあ…。わーー‼」
ケンは右手を何度も振りかざしたが、ついに大声を上げて、握っていたアイスピックを後方遠くへ投げ捨ててしまった。
その瞬間、藤森と板垣は大きく肩で息を抜き、額の汗をぬぐっていた。
しかし、すかさず氷子は更に次の指示を出しだ。
「藤森ー、ケンの背中、スマホでカシャしてここに持ってこい!」
「ちっ…」
”今度はなんなんだよ…⁉もう、さっさとイッて切り上げてくれって!”
ここに及んで、藤森はふてくされモードに入った…。
***
”カシャ!”
「どうぞ…、見えますか?」
「おお…、よく撮れてる。ケン、ほら、きれいだわ、はあ、はあ…、アンタの血…。ああーー、イキそうだわ…」
「オレも!…ううっ」
かくして、二人は”無事(?)、果てた…。
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ようやく、驚愕かつ壮絶なメイクラブは終焉に至った。
下半身が離れ、ぐったりと横向きになって床にへたり込んだケンは、足枷を外され、荒い息を少しずつ整えながらも朦朧を催していた。
その彼の背中から滲み滴る血を、素っ裸の氷子は、後ろから抱きついて舌で舐めている‥・。
藤森と板垣は共に視線をそらし、もう卒倒寸前でウンザリと言った表情だ。
「ケン坊、よく頑張ったわね。だけど、もう一仕事よ。あなたが自分で選んだんから仕方ないわ…。さあ、服を着なさい」
氷子はそう言って立ち上がると、脱ぎ捨てた服をテキパキと纏った。
「藤森、板垣…、桜木をロープでぐるぐる巻きにして。目と口はタオルをね。準備出来次第、桜木家に向かうのよ」
二人はアイコンタクトを交わし、作業に取り掛かった。
ものの2分で桜木ケンは身動き一つできない状態に、ロープでがんじがらめに縛られた。
それは人間という名の荷物となっていた…。
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「よし、出発ね。私は道具類運ぶから、ケンは二人で車に詰め込んで」
「了解…」
さすがに二人は、ようやく”終わり”が見えてきて、さすがに足取りは軽やかだった。
一方の桜木ケンも、言わば一線を超越し、出血や傷…、心の疵も含め、一時的にマヒ状態となっていたようで…。
彼は無言で無抵抗のまま荷物としての自分に身を任せている…。
”フフ…、今頃、ツグミは桜木正樹と一緒に連絡の取れないケンを、さぞ心配してることだろうね。もしかしたら、警察に連絡したかも。まあ、どっちでもいいわ。桜木んちに着いたら、即突入してこの登山ナイフですべて決着させる。ツグミとも今夜でケリが着くわ…”
郡氷子は最後のステージを前にし、肩の力などは皆無…、なんら特段の感情を持ち合わせていなかった。
まさに普段着での出立であった…。



