ただただ私の寂しさを埋めようと、再会したかつての幼なじみの心に寄り添おうとしてくれてる。


今までいろんな男の子を利用して、利用されてきた私。
欲のはけ口になる代わりに、私は誰かといられる幸せをもらって、自分自身に言い聞かせて満たしていた。


最低でどうしようもない私はそれ以上望んではいけないし、誇れることでもない。



そんな私をこの人はきっと、見返りもなく支えようと、愛そうとしてくれている。



そんなふうに扱ってもらえる資格、私にはある訳ないんだよ。



……ダメ、この優しさに、甘えてはいけない。



いっそ千輝くんも他の男の子と同じで私を利用してくれればいいのに。


そばにいて、愛をくれるなら私のことを利用してほしい。



……けど結局私は千輝くんとは何もできないし、

私の不純な関係と生活に千輝くんを巻き込みたくない。


やっぱり、私たちは関わらないのが正解。


私たちは、お隣さん、でいなきゃいけないんだ。