唖然と背中を見送れば、先生はもう本当に帰ってくることはなく……。
「かとーあみちゃん」
「っは、い」
やけに静かな空間に、ふたりの声だけが響いた。
「ベッド座って」
「え」
「手当するから。早くして」
トン、と肩を押された勢いで体がベッドに着地する。
「そこにいて。消毒液取ってくる」
「え? あ……」
数秒間ぽかんとしたのち、我に返った。
「やっ、大丈夫です! 消毒液も自分で取ってきます……!!」
一般生徒の分際で、本領くんのお手を煩わせるわけにはいかない。
本領家次男様、そしてLuna総長様。
で、あるからして、バチ当たりそう……!



