孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている

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きょろきょろとクラスを見渡して、まずは、まりやちゃんを探した。


あれ……いない……。
トイレかなあ?

まりやちゃんだけじゃなくて、他の人も疎ら。

もしかして、もう始業式に向かっちゃったのかも。

まだ自分の席もわかってないのに……と、おもむろに後ろを振り向けば。



「かとーあみちゃん」

「っ?!」


すぐ背後に人がいた。

なんというタイミングだろう、これは。


本領、墨くん。

よりによって?

──関わるなって、たった今忠告されたばっかりなのに……。


無視しなきゃ。

でも目の前にいる人を無視って……
普通の神経じゃできなくない……っ?


とりあえず視線を斜めにそらして、静かに後ずさるものの。



「今朝はどーも?」

「うっ、ハイ……」


へ、返事したらだめなのに……。
雪くんと同じ“王様”オーラに、体が逆らえない。