孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている


「ですから……本領 墨は、加藤様に近づいてくる可能性があるということです」

「は……ええ? わたしに? なんで」

「雪様を潰すためです」

「潰す!?」


なにそれ、物騒すぎ……!



「雪様の弱み……それは雪様が大事になされているもの、つまり加藤様です」

「……はあ」


「加藤様を脅して雪様の情報を得ようとするかもしれません。加藤様を人質にし、雪様にあらゆる要求を突きつけてくるかもしれません」

「ううむ……」


すごく難しい話をされてる気がする。
言いたいことはわかったけど……。


「あくまで可能性があるってだけでしょ?」

「可能性が少しでもある限り警戒が必要です」

「う、うん。わかった……気をつけるね」

「いいですか。本領の人間に1ミリたりとも気を許してはなりませんよ」



中城くんにしては珍しく念を押してくる。
それほど本領くんを危険視してるってこと?



「本領の一族は皆、生まれながらに極悪人の血が流れているのです」


聞いてもないのに、わたしの思考を見透かしたみたいなセリフが返ってきてびっくりする。