「え……え!? だって本領くん先生が好きだよね……あれ!?」

「せんせー? なんのこと?」

「ぅ、だって……――んっ」



唇が落ちてきて、思考回路は寸断。



「とまどってるのも可愛い」

「~~っ」

「あーあ。これ以上喋ってたら抑えきかなくなりそー。学校に戻ったらさ、即、誰もいないところ……Lunaの幹部室、行こ」



とんでもなく甘い声が耳元で響く。



わたしより体温の低い本領くんの手は、何度も助けに来てくれたときと同じで、あったかかった。