かとーあみちゃんが俺と一緒じゃないの……って。
「いや、それこっちのセリフなんだけど。かとーあみちゃん、雪くんと一緒に帰るって言ってたし……」
「はえ? 何いってんの……? 杏実は放課後すぐに本領くんのところに行くって走っていったよ〜……?」
まるで噛み合わない。
普通の人間なら、お互いの認識の違いとして、そういうこともあるかとスルーするだろう……けど。
同じような境遇で育ってきた天沢は、俺とほぼ同じタイミングで、はっと顔色を変える。
「かとーあみちゃん、どこに行くって言ってた!?」
「っ、“学校裏の公園で、16時に待ち合わせ”……」
それからどちらともなく教室を飛び出した。



