孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている


とっどうしよう!

ここは生徒がたくさん行き交う校内。

公衆の面前でフルボッコ………!?


そうこうしているうちにも、6人の女の子全員が、わたしを目がけて走ってくるではないか。


ひいっ、怖い怖い怖いよ……!

わたしの学校生活も今日で終わりかもしれない。

目の前がぐるぐるして、もういっそのことこのまま倒れちゃおうかな……なんて。



「加藤さん! 喉大丈夫!?!?」


わたしに投げかけられた第一声は──それだった。


え………?

今なんて?

ノド、ダイジョウブ……?



「へ? あ……」

「風邪拗らせて、扁桃腺(へんとうせん)が腫れに腫れまくって、まともに声も出せない状態だったんでしょ……!?」


風邪拗らせ……?
ヘントウセン……?
まともに声も出ない……?


まったく身に覚えがないことに、頭の中がハテナマークで埋めつくされていく。