「まあ、ね……。すごい傷ついたかなあ」
そうだよね。
当然だ、あんなにひどいことしたんだから。
「仕返ししてやろーよ! あのタイプの女って、自分が同じ目に遭わないと気づけないんだよきっと」
「手始めに、5限で使う体育服隠すのどう?」
「最高〜。体育服忘れた人って、みんなの前で先生に申告しにいかなきゃいけないから地獄だよね」
「調子に乗り過ぎだって、気づかせてあげるウチら優しい〜」
体育服かあ……。
今からロッカーに行って自分で持ち歩くこともできるけど、
体育服がだめなら、きっとまた別の手で嫌がらせをされる。
あがいても意味ない……。
「やめてよ。そういうの恥ずかしいって」
思わず顔を上げる。
まりやちゃんの声だ。



