孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている


いや……よくない、よお……。


雪くんとわたしが同じクラスになるんじゃないかという予想は、元々あった。


雪くんがわたしを違うクラスに置くのを許すとは思えない。
クラス決めに予め口を出すくらい、雪くんにとっては容易いこと。



だけど。そこに、本領くんが入るのはどう考えてもおかしい……っ。


わたしは本領くんのバイクに乗って登校してきちゃったし。
監視役の中城くんは、そのことを雪くんに報告するだろうし。


少し先の未来を想像して、くらくら……本日2度目の目眩に襲われた矢先だった。


廊下に固まってた人たちが、ざ…っと一斉に端へ引いていくのが見えて。

あっという間に道ができたかと思えば、皆の視線の先には───



「杏実おはよ〜。一緒に教室行こ」


──表勢力 Sol総長・天沢 雪くん。
ご登場である。