孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている


「っ、はい、もしもし……!」


勢いあまりすぎて、声が若干裏返った。


『今どこ?』


聞き慣れた、淡々とした低い声が流れてくる。

今、どこにいるかって……。

一瞬にして背筋が冷たくなった。



「ゆ、雪くんはどこにいるの?」

『聞いてるのは俺なんだけど』


「わ……たしは、今、家に帰ってるとこで……」

『21時半……。こんな遅い時間まで何してた? 中城が昼休み明けからお前の姿が見えないって報告してきた』



スマホを掴む指先が震えていく。

ここで一度でも回答を間違えればとんでもない事態になってしまうのは予想できた。



「まりやちゃんと、お昼からの授業サボってカフェに行ったの……。それからカラオケ入って時間忘れて遊んじゃった、ごめんなさい」

『まりや、ね……。あの女、杏実をいつも好き勝手に連れ回しやがって』