「目覚めたんだ、よかったじゃん」
少しもよかったと思ってなさそうな低い声でそんなことを言われる。
目は口ほどに物を言うって、ことわざだったか慣用句だったかを聞いたことがあるけど、その通りだと思う。
“ 天沢の女がどうしてここにいるんだ、目障り、邪魔、早く出ていけ ”
そんな感情が見て取れた。
間違っても歓迎はされてない……。
ここがどこだかわからないけど、Lunaっていう組織が関係してる場所なのはなんとなく想像がつく。
みんなから雪くんの彼女だと思われてるわたしが、よく思われないのは当然だ。
これじゃあ本領くんにも迷惑がかかってしまう。
「解熱剤とか色々ありがとう、ございました。……わたしそろそろ帰るね、」
「しばらく安静にしといたほうがいーよ。かとーあみちゃんまた倒れそうだし。ここで休んでいきな」
ベッドから降りようとしたら、本領くんに手を掴まれた。



