孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている


「馴れ馴れしくて嫌だったら言ってね。つい、雪くんと話すときと同じテンションで接しちゃうから……」

「天沢と同じはふつーに嫌。許さない」


「えっ、ごめんなさ……」

「うそうそ、あみちゃんならいーよ。特別ね」



またにこっと笑う。

嬉しいけどやめてほしい。

心臓がいちいちヘンになるんだもん……。


誤魔化すようにして、白湯を一口、ごくりと飲んだ。

ちょうどその時だった。



「本領、入るぞ」


ノック音とともに、部屋の扉が開いた。


入ってきたのは見たことある人。

クラスメイトで、本領くんといつも一緒にいる──────たしか、名前は……


敷島 遥人(しきしま はると)くん。


同じクラスの男の子が、Lunaの幹部だとか言ってた記憶がある。


顔を上げた先でぶつかった鋭い視線に、思わずびくっと肩が震えた。