俺だって一瞬、演技かなとも思ったよ。
でもあれは……たしかに、まったく初めての反応だったんだよね。
──“ ほんりょー…くん ……?”
──“言わなきゃだめ……? ”
あー……。いま思い出しても、気を抜いたらまた簡単に欲情しそう。
「やっぱり女って、ちゃんと好きな人としたいって思ってるよね」
「なんだよいきなり」
「気持ちいいことに抗えないのは人間誰だってそう、本能だからね。熱で理性が緩んでるときなんか特に。だから、一時的に俺に流されてくれることはあっても、求められてるわけじゃない……」
「なんだよ。それって最後までやれそーだったってことじゃん」
そうだね。
やろうと思えばいくらでもできた。
たとえ抵抗されても、片手で押さえつけられるくらいの力はあるし、
言葉だけでも大人しくさせる術はいくらでも思いつく。
「いざ触れたら、大事にされてきたこの子を、俺が汚してほんとにいいのかなって……」



