しょうがないから、教科書とペンケースだけ持って、とぼとぼと教室を出る。
わたしの前には、同じクラスの男の子が4人並んで歩いていた。
「くそー! 本領君と同じクラスになれたのに、全然話せてねえ〜〜」
「俺も俺も。クラス替え見たとき真っ先にあいさつしようと思ってたのに、いざとなるとなんか声かけられないっつーか」
「休み時間のたびにチャンス伺ってるけどさ、大抵いつも幹部の敷島君がとなりにいるんだよね」
わたしは雪くんといることが多いせいか、敵対派閥である本領くんの話を身近で聞く機会があまりない。
なんか新鮮だ……。
「雪君は穏やかであんなに話しやすいのにさ〜。本領君、群れるの嫌いそうだよな」
「けどそこがかっこいいんじゃん?」
「わかる〜」



