それでもやめてくれないどころか、さらに水圧を上げられて、びくっとなる。



「ゆ、き……くん?」

「おれに嘘ついた挙句、他の男のにおいなんかつけやがって」

「ん、やぁっ……」


ブラウスを激しく引っ張られて、いくつかのボタンが外れた。

はだけてしまった胸元を隠そうとした手は、かんたんに拘束されてしまう。



「やだ……やめて、」

「おれのだって、どうやったらわかんの?」

「っ、」

「ここに、首輪でもつけて一生ここから出れないようにしてやろうか」



すっかり冷えきった首元に、雪くんの指があてがわれた。

片手で喉を掴むようにして、そのまま、壁まで押しやられる。



「ほっそい首だな。かんたんに壊れそうで……いつも、すげーこわい……」



雪くんの指先にわずかに力がこもった瞬間、なんの前触れもなく、


ぽろりと涙が零れた。