「あっ、私は桜橋稔。君のお姉さんの婚約者だった」 「……えっ!?」 「汐梨ちゃんとは会ったことなかったから知らなくても仕方ないよ」 「この度は、姉が大変失礼な――」 そう言うが、稔さんに遮られる。 「君が悪いわけじゃないんだから、謝らないで。それよりも今日は謝罪の場所じゃなくて弟とお見合いなんだから」 彼の隣には、髪は茶髪の美青年がいる。 もしかしてこの人が…… 「桜橋黎だ。……よろしく」