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七階に着き、カフェに入ると予約していたようでウェイターさんが案内される。だけどまだ彼は来ていないみたいだった。
席に座るとウェイターさんがすぐにお水を持ってきてくれた。
まだ待ち合わせの時間までまだまだ時間があるし、スマホでも触ろうと取り出した。スマホでケータイ小説でも読んでいようとアプリを開いてみたが落ち着かず電源をつけたり消したりしていると声を掛けられた。
「金城、しおりさん?」
「……っ、あ、はい」
「驚かせてしまってごめんね」
目の前にいるのはどうやって見ても好青年。しかもニコニコ笑ってるし、え、この人があの悪い噂の男の子なの? 本人?
「い、いえ……私は金城汐梨です」
「うん、知ってるよ。遅くなってしまってごめんね、座ろうか」
「はい」
私は頷いて座る。そして、その向かい側に彼は座った。
……というか、すごい別人なんだけど。本当に本人?
「ちょっと待ってね、……早く来なさい」
ん?
来なさい?



