「もし良かったら、今夜、俺と、みずがめ座流星群見てくれませんか?」
あまりにもびっくりして、私は一瞬固まっていた。星が落っこちてきたんだと思った。いつも見上げてばかりの、一人きりの心の夜空に。瞬の、私を見つめる綺麗な瞳が、まるで、お星様みたいで、心の中が、小さく光った気がした。
「あ、はい!私でよかったら……」
私たちは、互いの顔を見合わせて笑った。ちょっぴり気恥ずかしくて、でも、互いの淡い恋心に気づいたのが嬉しくて、二人でしばらく笑い合った。
「あ!あみ、時間だよ、間に合って良かった」
ーーー瞬が、立ち上がると、長い人差し指で夜空を指差した。



