総司と父と母は結婚式の準備のことを話し始め、心春はフォークに刺したままのシーザーサラダを口に入れる。その時、父と母に気付いたように声をかけられる。
「心春、きちんと総司くんと話しているんだろうな?」
「迷惑かけてないでしょうね?」
笑顔だった二人の顔は険しくなる。心春は無表情の顔を上げ、言った。
「……大丈夫だから」
そう嘘を言うだけで、両親は安心したような顔を見せる。総司の顔は一度も見ることはない。
冷たい夜が過ぎていく……。
「動物園、一緒に行きませんか?」
総司に誘われ、心春は動物園に行くことになった。父がチケットをくれたらしい。
「心春さん、シロクマがいますよ。大きいですね〜」
総司が興奮したように笑顔で話しかけてくる。休日ということもあり、家族連れなどで動物園は賑わっている。親に抱っこされた子どもたちが「シロクマさん!」とはしゃいでいた。
「……はい、そうですね」
心春もシロクマを見つめる。ゆっくりと動くその姿を見て思い出すのは、当然ジョンの元で働いていた時のことだ。
「心春、きちんと総司くんと話しているんだろうな?」
「迷惑かけてないでしょうね?」
笑顔だった二人の顔は険しくなる。心春は無表情の顔を上げ、言った。
「……大丈夫だから」
そう嘘を言うだけで、両親は安心したような顔を見せる。総司の顔は一度も見ることはない。
冷たい夜が過ぎていく……。
「動物園、一緒に行きませんか?」
総司に誘われ、心春は動物園に行くことになった。父がチケットをくれたらしい。
「心春さん、シロクマがいますよ。大きいですね〜」
総司が興奮したように笑顔で話しかけてくる。休日ということもあり、家族連れなどで動物園は賑わっている。親に抱っこされた子どもたちが「シロクマさん!」とはしゃいでいた。
「……はい、そうですね」
心春もシロクマを見つめる。ゆっくりと動くその姿を見て思い出すのは、当然ジョンの元で働いていた時のことだ。


