「でも応援してくれてるじゃん」
喫煙ルームの前で、オレは足を止めた。
海斗は、
「応援はする。でも、姉ちゃんかぁー。謎」
と、喫煙ルームに入って行った。
自分のデスクに座った時、スーツのポケットに入れておいたスマートフォンが振動した。
画面を見ると、渚からのメッセージだった。
《今夜は秀ちゃんの好きなハンバーグにするから、今日もお仕事一日頑張ってね》
思わずニヤついてしまった。
咳払いして、周りを確認しつつ、オレも返信を送る。
《楽しみ!渚もお仕事頑張ってね》
今日を乗り越えたら、楽しい週末。
渚とどこかに出かけてもいいなぁ。
渚が行きたいって言っていたカフェに行くのもいいなぁ。
観たかった映画に誘うのもアリだよなぁ。
思いっきり顔が緩んでしまったところを、斜め前のデスクに座る女性社員に見られて、ちょっとだけ気まずい空気のまま、オレは仕事を始めた。



