私の前にホイップ付きのガトーショコラが置かれる、甘い香りのミルクティーも隣に。
何か食べないのかって聞いてきた小鳩は飲み物だけで、同じようにミルクティーを頼んでいた。
静かにカップに口を付ける、外が寒かった分体に染みて甘さもより際立った。
ふぅっと温かい息を吐いて、今度はフォークを持ってガトーショコラを食べやすいサイズに切った。
でもちょっと大きめに切っちゃった。
お腹空いてたんだよね、実は。
だからパクッと頬張った。
「おいしい!わ、何これめっちゃおいしいんだけど!めちゃくちゃしっとり!」
口に入れた瞬間ほろほろと溶けて、その興奮ぶりについすぐ喋っちゃった。
「…ごめん」
「なんで謝るんですか?」
「空気読めな過ぎだよね」
「柳澤さんに空気読む気あったんですね」
「それはっ」
小鳩の方…!って言おうと思ってやめた。
それこそ空気読めな過ぎて、なんとなくそんな気がした。
「小鳩も食べたらいいのに、甘いもの嫌いじゃないんでしょ」
「でも好きでもないですから」
「こんなにおいしいのに」
作る方が好きだもんねって、それも空気読めな過ぎか。
「今日はありがとうございました」
ひとくちミルクティーを飲んだ小鳩がカップを置いた。置き方も丁寧で音もしなかった。
「ううん、琴ちゃん先生の晴れ姿が見られて私もよかったよ」
「……。」
「…。」
ゆっくりふたくち目のミルクティーを飲んだ。だから私もマネするみたいにカップを持った。
「…琴乃の旦那さん」
「ん?」
「琴乃がチョコレート渡して告白した相手なんですよね」
「えっ!?そうなの!?」
小鳩はめちゃくちゃ平然としてたけど、私の方はそんな冷静に聞いてられなくてパチパチって2回瞬きしちゃった。
声だって周りに聞こえるぐらい大きくなっちゃってあわてて口を押えた。
「え、え、すごくない!?この前言ってた人でしょ!?」
“すごく喜んでくれて、何度も褒めてくれて、勇気出した告白もうまくいっちゃって…”
小鳩が勇気づけたくて作ったチョコレート、魔法のチョコレートの生まれた瞬間のあの…!?
一気に私の中のボルテージが上がって、前のめりに小鳩の話を聞いた。
何か食べないのかって聞いてきた小鳩は飲み物だけで、同じようにミルクティーを頼んでいた。
静かにカップに口を付ける、外が寒かった分体に染みて甘さもより際立った。
ふぅっと温かい息を吐いて、今度はフォークを持ってガトーショコラを食べやすいサイズに切った。
でもちょっと大きめに切っちゃった。
お腹空いてたんだよね、実は。
だからパクッと頬張った。
「おいしい!わ、何これめっちゃおいしいんだけど!めちゃくちゃしっとり!」
口に入れた瞬間ほろほろと溶けて、その興奮ぶりについすぐ喋っちゃった。
「…ごめん」
「なんで謝るんですか?」
「空気読めな過ぎだよね」
「柳澤さんに空気読む気あったんですね」
「それはっ」
小鳩の方…!って言おうと思ってやめた。
それこそ空気読めな過ぎて、なんとなくそんな気がした。
「小鳩も食べたらいいのに、甘いもの嫌いじゃないんでしょ」
「でも好きでもないですから」
「こんなにおいしいのに」
作る方が好きだもんねって、それも空気読めな過ぎか。
「今日はありがとうございました」
ひとくちミルクティーを飲んだ小鳩がカップを置いた。置き方も丁寧で音もしなかった。
「ううん、琴ちゃん先生の晴れ姿が見られて私もよかったよ」
「……。」
「…。」
ゆっくりふたくち目のミルクティーを飲んだ。だから私もマネするみたいにカップを持った。
「…琴乃の旦那さん」
「ん?」
「琴乃がチョコレート渡して告白した相手なんですよね」
「えっ!?そうなの!?」
小鳩はめちゃくちゃ平然としてたけど、私の方はそんな冷静に聞いてられなくてパチパチって2回瞬きしちゃった。
声だって周りに聞こえるぐらい大きくなっちゃってあわてて口を押えた。
「え、え、すごくない!?この前言ってた人でしょ!?」
“すごく喜んでくれて、何度も褒めてくれて、勇気出した告白もうまくいっちゃって…”
小鳩が勇気づけたくて作ったチョコレート、魔法のチョコレートの生まれた瞬間のあの…!?
一気に私の中のボルテージが上がって、前のめりに小鳩の話を聞いた。