探偵少女

 勝手に喋ってくれる人でよかったと、失礼ながら思った。


 やはり自分には関係ないことは、簡単に話せるのだろうなと思いながら、連絡をくれたことに対して礼を言い、電話を切る。


 それから、すぐに喫茶店に向かった。


 他の誰かが確実な情報を手に入れてしまう前に、自分が獲得しなければ。


 この情報戦争には、必ず勝たなければならないのだから。


 そんな焦りを抱えながら、足を進めていった。


 穏やかに流れる日常から、はじき出された気分だ。


 居心地の悪さから、どんどんスピードが上がる。


 空気が薄い。


 どうしてこんなにも苦しくなっている?


 理由はわかっているはずなのに、問わずにはいられない。


『ガセネタ』


 その四文字が、頭から消えない。


 そうだ。


 これが、ガセネタでなければいい。


 自分で証明するしかないから、きっと苦しいのだ。


 大丈夫。


 ちゃんと、証明できる。


 自分に言い聞かせているうちに、鷹宮は喫茶店に着いた。


『OPEN』


 情報通り、店は開いていた。


 必要以上にドアノブを握り締めて、引く。


「いらっしゃいませ」


 カメラに収めたことのある少女が、微笑みかけてきた。