しかし感動に浸る時間を十分に与えてくれるほどの優しさは、知由にはなかった。
「それで、なにかわかった?」
「ちょっと待ってね、今、感情のジェットコースターに追いつけてないから」
心底どうでもよさそうにする顔を見て、滋は急いで知由の前に座る。
「まず、みさきちゃんの要望により、朝原晴真くんの熱愛疑惑を打ち消すほどの情報を、マスコミ各地に流しておきました。明日にはその話題で持ち切りになるんじゃないかな」
横で聞いている友奈は、ゾッとした。
敵に回すべきではないのは、知由じゃなく、滋なのかもしれないと思った。
「で、その朝原晴真くんについてなんだけど、印象はだいたいテレビで映ってる通りの、爽やかイケメンって声が多かったかな」
知由がつまらなそうにすると、滋はそれを待っていたと言わんばかりに、にやりと笑った。
「ただ、芸能界入りする前に、一人の女の子を必死に追いかけていたんだって」
「それが、城井深雨?」
「なんだ、知ってたの?」
『いや、なんで知ってるのが当たり前、みたいな反応するの』
口を挟めば知由に恨まれると思っているから、友奈は心の中で言う。
「写真をアップしたアカウントが、城井深雨のものだったし、おそらくその人がストーカー……だと思ってたんだけど、朝原晴真が追いかけてたなんて、知らなかった」
「それで、なにかわかった?」
「ちょっと待ってね、今、感情のジェットコースターに追いつけてないから」
心底どうでもよさそうにする顔を見て、滋は急いで知由の前に座る。
「まず、みさきちゃんの要望により、朝原晴真くんの熱愛疑惑を打ち消すほどの情報を、マスコミ各地に流しておきました。明日にはその話題で持ち切りになるんじゃないかな」
横で聞いている友奈は、ゾッとした。
敵に回すべきではないのは、知由じゃなく、滋なのかもしれないと思った。
「で、その朝原晴真くんについてなんだけど、印象はだいたいテレビで映ってる通りの、爽やかイケメンって声が多かったかな」
知由がつまらなそうにすると、滋はそれを待っていたと言わんばかりに、にやりと笑った。
「ただ、芸能界入りする前に、一人の女の子を必死に追いかけていたんだって」
「それが、城井深雨?」
「なんだ、知ってたの?」
『いや、なんで知ってるのが当たり前、みたいな反応するの』
口を挟めば知由に恨まれると思っているから、友奈は心の中で言う。
「写真をアップしたアカウントが、城井深雨のものだったし、おそらくその人がストーカー……だと思ってたんだけど、朝原晴真が追いかけてたなんて、知らなかった」



